「ねむの木植えロード」表示看板

佐久南インターの開通に伴った植樹事業『ねむの木の植えロード』の表示看板です。

植樹事業は近隣の小学生と共に行いました。植樹の事前に「景観教育授業」を行い、小学生への景観の概念を伝える為に、授業内で看板の景観への影響を取り上げました。景観授業の経緯もあり、この看板は景観形成を意識してデザインしました。

 

ねむの木植えロードの4 ヶ所に点在している看板は、全て無垢のケヤキ板を樹木モチーフにしたデザインに掘り込んだ手作りです。両面に彫込文字で『ねむの木植えロード』の名称と片面ごとに『長野県建築士会佐久支部』『○○小学校○年生植樹協力』と植樹協力に関わった団体の名称を彫り込んであります。協力小学校の彫込みは4 ヶ所の看板の全てが違っており、その場所毎に協力した小学校名を掘り込んであります。

建築士会で作製する看板ということで、『デザインと技』で景観形成を目指しました。
大工の技で彫り込まれたこの看板は、誰もが直接手で触れたくなるでしょう。
木の質感・手作りのぬくもり・物造りの技術と魅力を子供達に感じてもらえるように、看板の高さも低く抑え、子供が容易に手の届く高さに設定しています。幹線道路沿いの為、やがて排気ガスの汚れで文字も見えなってしまうかもしれないが、この彫り込みの形状はいつまでも変わることは無いでしょう。
この看板は、道の名を大きく表示する事よりも、植樹した子供達が将来この植樹を思い出すモニュメントとなる事を願って創作しました。

協同作成/片井工務店、星野組、佐久支部青年委員会有志

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