小諸に残る貴重な歴史遺産『氷風穴』
~天然の冷蔵庫を未来へつなぐ、保存と活用の取り組み~
かつて、小諸市『氷区』には、夏でも気温が0度前後に保たれる「風穴」と呼ばれる縦穴式の天然冷蔵庫がありました。
食料や氷の保存、明治時代には養蚕業の発展とともに蚕種の貯蔵にも利用され、「風穴業」として大きく発展。市町村単位の貯蔵高では、全国最大規模とも言われていました。
しかし、大正時代に電気冷蔵庫が普及すると、その役割は徐々に失われ、多くの風穴は姿を消しました。
そんな中、現在も活用されている数少ない風穴のひとつが、小諸市に唯一残る『氷風穴』です。
現在は、日本酒や、玄そばの貯蔵にも活用され、天然の恵みを生かした保存方法として注目されています。
この貴重な遺産を守り伝えるため、「氷風穴の里保存会」の皆さんと、地域の方々、そして若手建築士たちが協力して保存・活用の取り組みを行っています。
この活動は、2017年に長野県内7支部の建築士会が集う「まちづくり実践活動」発表の場で最優秀賞を受賞。地域の歴史資産に新たな価値を見出し、小諸の未来へとつなぐ活動として高く評価されました。

